AI Paper English F.o.R.

人工知能(AI)に関する論文を英語リーディング教本のFrame of Reference(F.o.R.)を使いこなして読むブログです。

SENet | Abstract 第6文

Squeeze-and-Excitation Networks formed the foundation of our ILSVRC 2017 classification submission which won first place and reduced the top-5 error to 2.251%, surpassing the winning entry of 2016 by a relative improvement of ∼25%.

 

Jie Hu, Li Shen, et al., "Squeeze-and-Excitation Networks"

https://arxiv.org/abs/1709.01507

CNNの汎化性能を改善するために、特徴マップのチャンネルごとに重み付けして次の層に受け渡す作用をもったSENet(SE Module)を提案した論文である"Squeeze-and-Excitation Networks"のAbstractの第6文について、英語リーディング教本のFrame of Reference(F.o.R.)を使って英文構造を解読します。

 

f:id:AI-paper-FoR:20190719005722p:plain

 

「Squeeze-and-Excitationネットワークは、我々のILSVRC 2017の分類の提出物の基礎を築いた。それは一位を獲得し、トップ5エラーを2.251%に減らし、2016年の勝者であるエントリを25%までの相対的な改善で上回った。」 

 

関係代名詞のwhichからは形容詞節で、submissionを修飾しています。whichの内側の働きは主語です。日本語で一つの文には訳しにくかったので、二つの文に分けています。

 

関係代名詞のwhichから始まる形容詞節の終わりの位置を、カンマまでか、最後までか少し迷いましたが、文脈から考えて、最後までだと判断しました。理由は、surpassingが修飾しているのがカンマの直前の部分だからです。

 

つまり、準動詞のsurpassingの前の働きは、文修飾と解釈しました。ここで指している文というのは形容詞節の中の"which won first place and reduced the top-5 error to 2.251%"という文です。surpassing以下の部分はその結果について、前年度の勝者と比べています。

 

カンマで形容詞節を区切ってしまうと、surpassingは直前の文を修飾できなくなってしまいます。なぜなら、内外断絶の原則によって、節の外側から内側、内側から外側への修飾はできないからです。そのため、関係代名詞のwhichから始まる形容詞節は文末まで続くと解釈する必要があります。

 


ai-paper-for.hatenablog.com

  

 

薬袋善郎先生の公式ウェブサイト 

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