ZFNet | Abstract 第2文
However there is no clear understanding of why they perform so well, or how they might be improved.
Matthew D Zeiler, Rob Fergus, "Visualizing and Understanding Convolutional Networks"
CNNの可視化を行い、AlexNetの問題点を明らかにして改良することで、2013年のILSVRCの優勝モデルとなったZFNetの論文である"Visualizing and Understanding Convolutional Networks"のAbstractの第2文について、英語リーディング教本のFrame of Reference(F.o.R.)を使って英文構造を解読します。
「しかしながら、それらがなぜそれほどうまく機能するのか、またそれらはどのように改善されるだろうかということについて明確な理解はない。」
前の文を受けてHoweverで対比的につないでいます。theyはAlexNetなどの"Large Convolutional Network models"を指しています。
whyとhowは先行詞の省略された関係副詞です。先行詞の省略された関係副詞は名詞節を作ります。その名詞節が前置詞ofの目的語になっています。省略しないで書くと"the reason why"や"the way how"となりますが、「先行詞と関係副詞は両方一緒に書いてはいけない(=どちらかを省略しなければいけない)」ことになっています。これが「先行詞が省略された関係副詞は名詞節を作る」という現象です。
また、thereは誘導副詞で、述語動詞を主語の前に出す働きをしています。この文の主語はunderstandingで、主節の述語動詞はisです。
薬袋善郎先生の公式ウェブサイト