pix2pix | Abstract 第3文
This makes it possible to apply the same generic approach to problems that traditionally would require very different loss formulations.
Phillip Isola, et al., "Image-to-Image Translation with Conditional Adversarial Networks"
GANを利用した画像生成アルゴリズムの一種で、画像のペア変換を可能にしたpix2pixの論文である"Image-to-Image Translation with Conditional Adversarial Networks"のAbstractの第3文について、英語リーディング教本のFrame of Reference(F.o.R.)を使って英文構造を解読します。
「これにより、従来は非常に異なる損失関数を必要としていた問題に対して、同じ一般的な手法を適用することが可能になる。」
Thisは前の文を受けています。
pix2pix | Abstract 第2文 - AI Paper English F.o.R.
makesは第五文型の動詞です。
itはmakesの仮目的語です。possibleはmakesの補語です。
to applyは準動詞で、前の働きはmakesの真目的語、後ろの働きは第三文型の動詞です。
genericは形容詞で、「一般的な、包括的な」という意味です。
generic とは 意味・読み方・表現 | Weblio英和辞書
thatは関係代名詞です。thatから文末までが形容詞節で、problemsを修飾しています。
thatの内側の働きは主語です。
wouldは助動詞です。ここでは、「[過去の習慣・動作などの反復についての回想を表わして] …したものだった,よく…した」の意味で使われています。
wouldがなくても文の意味はわかりますので、読み飛ばしてしまいそうな単語です。しかし、このwouldという一単語によって、過去の研究との対比を表すニュアンスを表現しています。「過去は〇〇したものだったが、本研究によりその必要がなくなった」というニュアンスです。つまり、この論文の新規性を際立たせる効果がありますので、論文を読む上で重要な単語と言えます。
pix2pixについては、こちらの書籍でも取り上げられています。
薬袋善郎先生の公式ウェブサイト