GoogLeNet | Abstract 第4文
To optimize quality, the architectural decisions were based on the Hebbian principle and the intuition of multi-scale processing.
Christian Szegedy, et al., "Going Deeper with Convolutions"
2014年のILSVRCで1位になったディープラーニングモデルであるGoogLeNetの論文の"Going deeper with convolutions"のAbstractの第4文について、英語リーディング教本のFrame of Reference(F.o.R.)を使って英文構造を解読します。
「品質を最適化するために、構造上の決定はヘブ則とマルチスケール処理の直観的知識に基づいていた。」
図解の2行目には下線が一本引かれているだけですが、これは一行目のonから二行目最後のprocessingまでが一つの副詞句であることを示しています。F.o.R.ではあまり事細かに書きすぎてしまうと煩雑になってしまうことがあるため、文の意味を理解するために差し支えないようであれば、ある程度表記が省略されます。
onからprocessingまでの副詞句について補足すると、下記のようになります。真面目に図解に書き込んでしまうと下線が複数になって複雑になってしまうことと、あまり意味を解釈する上で難しくないということから省略されています。
- onからprocessingまでは副詞句でwere basedを修飾する。
- andは等位接続詞でthe Hebbian principleとthe intuitionをつないでいる。
- the Hebbian principleとthe intuitionは名詞で前置詞onの目的語。
- ofからprocessingは形容詞句でthe intuitionを修飾する。
- multi-stage processingは名詞で前置詞ofの目的語。
GoogLeNetの概要については、画像認識 (機械学習プロフェッショナルシリーズ)のChapter 6 (畳み込みニューラルネットワーク)に説明があります。
薬袋善郎先生の公式ウェブサイト